ブログ 人生100年日記

  • 2014.04.07

    敷地権化していないマンション

    ブログ 人生100年日記, 不動産登記

    最近ほとんど見なくなりましたが、敷地権化していないマンションがたまにあります。

    「敷地権化」とはマンションの登記簿をより簡単に分かりやすく整理した、登記の仕方です。

    分譲マンションの部屋はそれぞれの所有者が所有しています。一方、マンションの底地はマンションの部屋の所有者全員で共有しています。部屋を他の所有者に売却すると、底地の持ち分も一緒に売却します。部屋を銀行が担保に取ると、底地の持ち分も担保に取ります。部屋だけ買っても、役に立たないし、部屋だけ担保にとっても担保価値が無いからです。

    部屋とその部屋に対応する底地の持ち分は一緒に処分され、変更されるので、そこに目を付けてマンションの部屋の登記簿に底地の持ち分をくっつけて表すようにしたのが「敷地権化」です。敷地権化しているマンションは建物の登記簿謄本を見れば土地、建物両方の権利関係を見ることが出来ます。

    最近のマンションはほとんど敷地権化していますが、古いマンションは敷地権化できずに残っている場合があります。土地の登記簿を取ると甲区にはマンションの所有者全員の名前と持ち分が出てきますし、乙区には所有者全員の担保関係が出てきます。建物の部屋の登記簿を取っても、土地の権利関係は分かりません。

    先日所有権移転登記をしたマンションも敷地権化していないマンションでした。登記は無事完了して、建物の登記簿は取れたのですが、土地の登記簿がまだ取れません。土地の登記簿はマンションの所有者全員の共有なので他の部屋の人の何かの登記が入ると、土地の登記簿は取れなくなるからです。

  • 2013.12.31

    今年もお世話になりました。

    ブログ 人生100年日記, 司法書士日記

    お陰様で、今年も忙しく過ごさせていただきました。

    会社設立や種類株発行、ストックオプションなど、会社の登記は勿論、今年は遺言書作成や相続手続きが多かったような気がします。
    成年後見信託という新しい制度も経験しました。

    高齢の方の不動産登記手続き、外国人の方の不動産登記手続きや商業登記手続きなど、気を遣い、そして気の抜けない業務も増えました。

    勉強した事や体験した事が、また次の仕事に必ず生きてきます。今までの経験をまた皆様に還元させて頂きます。
    ご指導、ご鞭撻のほどよろしくお願い致します。
    来年もよろしくお願い致します。

    写真は友人の別荘から撮った早朝の富士山です。空がピンクに染まる夜明け前の富士山です。

  • 2013.12.05

    ザガットサーベイ

    ブログ 人生100年日記, 司法書士日記

    10年近くも、毎年暮れになるとお世話になった方々にお配りしていた「みゆき司法書士事務所版ザガットサーベイ」ですが、今年、いきなり廃刊になったようです。
    いつもの時期になると電話をくれる(株)CHINTAIの担当者が、今年は全然連絡が無く、どうしたものかと問い合わせたら、今年は発行しないとの事。焦りました。焦って、呆然としたまま今日に至り、今年は代わりの物が見つからずにいます。
    ですから、もし、,楽しみにしていた方がいらしたら、大変申し訳ありません。

  • 2013.11.27

    会社分割と建設業の許可申請

    ブログ 人生100年日記, 合併

    建設業の許可申請をお取りした会社からの電話。
    「会社を分割したんですが~」
    「ひえ~、何を狙ってそういう事を?」と私。
    「建設業を分社化した方が、経理上きれいなので。」と会社。
    新設分割の登記はうちにご依頼いただく事なく、知り合いの監査法人の方でやったとの事。

    会社に関係する専門家、コンサルタントの皆様、会社の組織再編の際は許認可関係にお気を付け下さい。たとえば、建設業の許可を取った会社を新設分割した場合、新設会社は建設業の許可申請の取り直しになります。会社法上、権利義務を承継しそうなもんですが、許認可は別の何かがあります。合併、会社分割などする場合は、会社が持っているすべての許認可が、意図したように承継されるかチェックが必要です。

  • 2013.11.27

    成年後見支援信託

    ブログ 人生100年日記, 成年後見

    東京家庭裁判所より成年後見支援信託を受託し、信託銀行と信託契約を締結しました。
    まだ始まったばかりの制度。
    この制度を知っている銀行員に出会う事が、まず、大変でした。
    パンフレットをもらいに行っても欲しい内容のものがもらえないというところから始まり、電話で問い合わせても担当者に連絡が付くまで数日かかりました。親族成年後見人からの信託銀行への送金手続きも、なかなか理解が得られず、ご苦労したようです。
    この経験を次の信託案件に生かしていきます。