不動産登記
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2015.05.08
敷地権化していないマンションの登記
3月26日に売買による所有権移転登記をしたマンションの底地の登記事項証明書が今日やっと取れました。1か月以上かかった原因は、3月31日に他の部屋の相続登記が入って、それが補正にかかったようです。
マンションは登記簿が敷地権化していないと、土地が全部屋の共有になるので、他の部屋の登記が入っていると、その間、土地の登記簿が閲覧できないし、登記事項証明書も取れないという事態になります。
新しいマンションはほとんど敷地権化しているけど、古いマンションは敷地権化しないまま残っています。年末や年度末などは同じマンション内で同時期に登記が重なりがちでこういう事が起こります。
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2015.04.30
新しい権利証(登記識別以情報)
郡山に所有権保存登記の申請をしたら、新しい形の権利証(登記識別情報)が発行されました。
初めて見ました。
和紙に毛筆の古いタイプの権利証や、和文タイプの物や、横書きの物や、シールを貼ったタイプなど権利証にもいろいろなタイプがあって、知識が無いとまごつきますね。
開業して間が無い司法書士は、気楽に聞ける先輩司法書士をお友達に持っていると良いですね。 -
2015.04.02
土地の売買による所有権移転登記
登録免許税の軽減措置が2年延長になりました。
決まったのは3月31日の午後。延長されるだろうという大方の見方はあったとはいえ、ドキドキです。
都心の土地の所有権移転などは登録免許税が多額になるので、少なからず影響のある所でした。これで色々な事情で3月末までに出来なかった所有権移転登記も安心して出来ます。但し、登録免許税算定のために添付する固定資産の評価証明書は年度で切れるので、4月1日以降は新年度の物が必要です。ご注意ください。
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2014.04.07
敷地権化していないマンション
最近ほとんど見なくなりましたが、敷地権化していないマンションがたまにあります。
「敷地権化」とはマンションの登記簿をより簡単に分かりやすく整理した、登記の仕方です。
分譲マンションの部屋はそれぞれの所有者が所有しています。一方、マンションの底地はマンションの部屋の所有者全員で共有しています。部屋を他の所有者に売却すると、底地の持ち分も一緒に売却します。部屋を銀行が担保に取ると、底地の持ち分も担保に取ります。部屋だけ買っても、役に立たないし、部屋だけ担保にとっても担保価値が無いからです。
部屋とその部屋に対応する底地の持ち分は一緒に処分され、変更されるので、そこに目を付けてマンションの部屋の登記簿に底地の持ち分をくっつけて表すようにしたのが「敷地権化」です。敷地権化しているマンションは建物の登記簿謄本を見れば土地、建物両方の権利関係を見ることが出来ます。
最近のマンションはほとんど敷地権化していますが、古いマンションは敷地権化できずに残っている場合があります。土地の登記簿を取ると甲区にはマンションの所有者全員の名前と持ち分が出てきますし、乙区には所有者全員の担保関係が出てきます。建物の部屋の登記簿を取っても、土地の権利関係は分かりません。
先日所有権移転登記をしたマンションも敷地権化していないマンションでした。登記は無事完了して、建物の登記簿は取れたのですが、土地の登記簿がまだ取れません。土地の登記簿はマンションの所有者全員の共有なので他の部屋の人の何かの登記が入ると、土地の登記簿は取れなくなるからです。
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2013.04.09
本人確認
不動産売買(不動産の取引)にあたって一番重要なのは「本人確認」です。本人であるかどうか、その本人が本当に売る意思があるかどうかを確認するのが不動産取引の肝と言えます。
最近は仲介の不動産業者さんも売主さんも買主さんもそういう事を良くご理解いただいて、事務所に来ていただいたり、免許証を手にとって見せていただいたり、電話で根掘り葉掘り伺っても割合スムーズに事が運ぶようになってきました。
私がまだ若い頃、銀行で売主の代理人と称する年配の男性に「ご本人に連絡させてください。」とお願いすると「俺はすべて任されているんだ。」「俺が良いって言ってるから良いんだ!」となかなか応じてもらえなかった事があります。それでも、本人確認の重要性をご説明して、何とかご本人に連絡を取らせて頂いて取引をした事があります。
しかし、小娘に顔をつぶされたと思ったのか、その後銀行から融資金額が下りる1時間弱の間、延々と「なぜそんな必要があるのか!」と怒鳴られました。その中で「首相とかそんな偉い人でも、こうやって本人確認をするのか!!」と仰るので「そういう方は、こういう事をよく理解していただけます。」と言ったのは我ながら名言だと思っています。