最近、会社の本店移転登記のご依頼が多い。
会社の経費節減のためにより安いオフィスに移る会社が多くオフィスに空きが多いのと、不動産市況の冷え込みでオフィスの賃料が値下がりして移り安くなっている面との相乗効果だろうと思う。
親会社、子会社が大挙して移る先があるのかと思ったら、ちゃんと駅前に空きビルがあったり、一度移ったのにより安い賃料のオフィスに移ったりと、今、会社の動きがめまぐるしい。
本店移転の登記手続き上、注意しなければいけないのは、他管轄に本店移転をする場合。たとえば都内の会社では、渋谷区から港区に本店移転をする場合は東京法務局渋谷出張所から港出張所への他管轄に移転となります。
そういう場合は、渋谷出張所に本店移転の登記の申請をし、渋谷出張所で調査が終了すると渋谷出張所が港出張所に登記の申請を移送します。2箇所の登記所に登記することになるので、申請から登記完了までの時間が2倍かかります。通常の登記で申請から完了まで1週間かかります。その倍ですから少なくとも全部完了するまで少なくとも2週間かかります。
本店移転後は銀行やその他の手続きで本店移転後の登記簿(登記事項証明書)が早く欲しいところですが、通常の倍の時間がかかります。