表参道通信

  • 1996.12.27

    表参道通信その 6 合同忘年会 年末のご挨拶

    表参道通信

    平成8年12月20日 港区南青山 酒采 ラクロシュにて合同忘年会を開きました。出席したのは、渋谷、恵比寿、青山界隈の以下の事務所。いつものメンバーでいつもの所で、焼酎お湯割を飲みながら「今年は一緒に忘年会しょうかー。」との誰かの一言が発端で開催の運びとなりました。

    出席事務所
    司法書士 山口事務所
    司法書士 藤野事務所
    税理士 金子事務所
    フルハウス
    税理士 井口事務所
    税理士 土井事務所
    税理士 家後事務所

    お料理は、お店お任せの忘年会メニューで、中華やパスタ、ビールやワイン、日本酒もありで、一番おいしかったのはやはりお店の名前にもなっている「ラクロシュ」でした。これは茹でたジャガイモに、焼いたチーズをかけて食べるスイス料理です。
    恒例の福引きには、くじ係に『トナカイさん』プレゼンテーターに『サンタさん』が登場してくれました。

    表参道のイルミネーションも25日に終わり、街は、もうすぐに新年を迎える準備を始めます。イルミネーションやツリーで飾られ、アベックで賑わっていた通りが、ある朝、いきなり日の丸で飾られ、明治神宮の本当の「表参道」になり、厳かな雰囲気になってしまう時、日本人の節操の無さと同時に切り替えの速さのバイタリティを感じます。

    今年もどうもありがとうございました。今年はインターネット元年でした。来年は、皆様のお役に立てるようなデータの充実をはかりたいと思っています。
    藤野事務所は、1月6日から業務を開始します。
    来年もよろしくお願いいたします。


  • 1996.12.04

    表参道通信その 5 補助者をしながら司法書士試験合格を目指している方へ

    表参道通信

     私の事務所では、一昨年の東田に続き、今年は畑が司法書士試験に合格しました。2人とも補助者をしながら勉強を続けてきて、合格しました。補助者が2人か、多くて3人の零細事務所ですが、こうやって合格者が出るのはなぜか、考えてみました。働きながら司法書士試験を目指している方の何かのヒントになればと思います。

     私の事務所では常に「裏を取れ。」「人を信じるな。」「武器を持て。」と言っています。ちょっと過激に聞こえますが、説明します。

    1. 裏を取れ
    日頃行っている登記手続は、不動産登記法、商業登記法その他関連手続き法に基づいて進めます。毎日の業務なので、当然のように流れていきますが、すべて関連法規に基づいています。
    法務局で押される登記済み印のサイズ、文言、申請書の規格、字の書き方、登記事項は勿論、申請の方法まで、ほとんど全てです。

     新人が入った場合、業務の引継ぎのようにそれを教えるのではなく、今行っている作業は関連法規の何にあたるのか根拠条文にあたれ、と教えます。
    例えば、毎日のように登記の申請に管轄法務局まで出かけていきますが、それはなぜか。

     不動産登記法第26条第1項・商業登記法第16条第1項に当事者出頭主義の原則が定められているからです。一方、支店の登記は郵便で出すけれども、それは遠くて行くのが大変だからではなく、商業登記法第56条第1項に当事者出頭主義の例外として定められているからです。
    そして、登記手続に現われるその裏には、民法上、商法上、いわゆる実体法上の権利変動があります。それにあたれといいます。
    毎日の業務では、この登記はこうやったら通ったが、こうやったら通らなかったと、申請出来たかできなかったかばかりを気にしがちですが、実体上の基礎から常に考えていると応用が利くし、それが受験上の知識にもなります。

     その仕事の裏を条文、基本書、先例でこまめにあたっていくと、かなりの知識が身につくはずです。

     例えば、抵当権の抹消でもその原因は解除、弁済、放棄等ありますが、保証委託契約による抵当権設定登記は弁済で抹消する事は出来ません。それはなぜか。○○銀行は「弁済」で抹消で、××ファイナンスは「解除」で抹消するから…ではありません。その理由を考えてみてください。

    2. 人を信じるな
    人の言葉をそのまま信じないで、必ず自分の知識に照らし合わせて、自分で正しいかどうか判断しろと、教えます。
    人というのは、所長である私も入ります。私が命じたことでもその登記の仕方が正しいのか、預かってきた書類に間違いが無いか、自分で判断してもらいます。私にも勘違いがありますし、通った人間の数だけチェックされてより正確な仕事が出来ます。受け身なままで仕事をしないで、自分の判断で前向きに仕事をした方が楽しいはずだし、自分の知識にもなるはずです。

    3. 武器を持て
    法務局で、法務局の単なる勘違いで補正になったりする事があります。その場合、言われたまま補正するのではなく、一回自分の持っている知識に照らし合わせて納得いくのかどうか判断しろといいます。
    いろいろ言われた事に自分で納得出来るのか、納得出来ないなら納得のいく資料をもらってくるなり、説明してもらえと言います。その判断には、知識という武器が必要になります。丸腰で戦場に出るな。知識という武器を持て。知識という武器で理不尽な申し入れをやっつけろ。勝ったら楽しいよ。と、教えます。

     司法書士試験は実務上の知識を多く問われます。しかしその知識は基礎から積み上げて体系化してないと試験には使えないのではないでしょうか。補助者をしながら受験勉強をしている方も多いですが、仕事と勉強を分けて考えるのはもったいない事です。
    仕事を通して実体上、手続き上の知識を身につければいいのです。仕事で得た知識はばらばらのはずですが、その裏をあたってそれを体系化するのは自分です。基本書も過去問も1ページ目からやる必要はありません。事務所で抹消登記の仕事をしたら、不動産登記法の抹消の所と、書式の抹消と民法の弁済や解除の所をあたってみればいいのです。そうすると、自分の作った書類が何か分かるはずです。書類にあらわれてきた裏が見えてくるはずです。分かれば断然面白くなります。「忙しくて自分の時間が無い。」と、悩む必要はありません。1日中自分の時間です。

     一度詳細に登記法、細則、準則まで読んでみてください。日頃行っている業務が全てのっています。そして条文に優る武器はないのです。条文に定められている事に反論する事ができる人はいません。そして、自分の知識で納得のいくまで戦って下さい。自力で勝ったら楽しいですよ。
    一度勝ったら、益々強くなりたくなります。知識という武器をどんどん身につけてパワーアップして下さい。東田も畑も自分の知識で自力で勝ってきて、得意げに戦勝報告をしていました。実に楽しそうでした。

    合格した2人は、常に仕事の裏を取っていました。自分の頭で考え、自分で納得のいくまで調べていました。そしてそれが楽しそうでした。畑が言っていました。「事務所でやった事が試験に出た。」と。私の事務所は特に難しい仕事ばかりしているわけではありません。どちらかと言うとごく標準的な司法書士事務所ではないかと思います。
    知識という武器を身につけて前向きに仕事をしていると楽しいはずですし、それで合格したらうれしくありませんか?
    1日中自分の時間です。楽しく仕事をして早く受かってしまいましょう。

  • 1996.10.31

    表参道通信その 4 thanks1000ホームページ1000回達成記念親会

    表参道通信

    告知板等でお知らせしました親睦会を、10月23日青山骨董通り 厨'sで開きました。参加人数は18名でした。多数の御参加、ありがとうございました。
    1000人目のアクセスをして頂いた公認会計士の宮坂登志雄さんには、特製テレホンカードをお送りしました。


    親睦会進行表

    1 乾杯の挨拶 恒例により出席者中の最長老
    2 藤野 自己紹介
    3 アクセス1000人めの方の発表
    4 自己紹介ゲーム
    5 じゃんけんゲーム
    6 キャンドルサービス
    7 閉会の挨拶 恒例により出席者中2番目の長老

    当日は、お店のご好意により会場は貸しきりにしてもらいました。お店の外から不満気に中を覗いてる方もいらっしゃいました。ごめんなさい!
    おかげさまで、マイクを使っての「自己紹介ゲーム」や、ノート型パソコンを持ち込んでの「インターネットのデモ」をする事が出来ました。

    出席者は、私の小学校時代の同級生から、大学の先輩や、銀行の方や、保険会社、JALのシュチュワーデスなどいろいろですが、やはり弁護士、弁理士、税理士、社会保険労務士、司法書士等、いわゆる「士業」が多いのが特徴かもしれません。出席者でシンクタンクが出来そうです。実際に、仕事上のいろいろな専門的な疑問に気楽に答えてくれる仲間です。

    自己紹介ゲーム

    これは自己紹介をする前に、その前に自己紹介をした人全員を紹介してから、自分の紹介をしなければならないというもので、18人目の人は17人全員の紹介をしなければなりません。初めて会った人も多いので、14人目くらいから記憶容量を超えてきます。名前を覚えるには最高のゲーム
    です。

    キャンドルサービス

    最後には、懐かしいキャンドルサービスをしてみました。ろうそくの炎が広がっていくように、友情の輪を広げましょう。

    キャンドルサービスの歌 「今日の日はさようなら」
    1 いつまでも絶えることなく
    友達でいよう
    明日の日を夢見て 希望の道を
    2 空を飛ぶ鳥のように
    自由に生きる
    今日の日はさようなら
    また会う日まで
    3 信じあう喜びを
    たいせつにしょう
    今日の日はさようなら
    またあう日まで
    またあう日まで

    次回はアクセス10,000回で親睦会を開きます。『Thanks10000』をお楽しみに!


  • 1996.09.11

    表参道通信その 3 新人司法書士 東田

    表参道通信

    9月10日、東田さんが研修のため東京に来ました。
    彼は、藤野事務所の司法書士試験合格者第1号です。
    今年の5月、地元大阪で開業しました。

    日本司法書士会連合会が実施する第8期新入会員中央研修のために上京しました。9月1日から10月5日まで、AからDグループに分かれ、東田さんはBグループで、9月8日から9月14日まで八王子の大学セミナーハウスで合宿しながら研修です。

    開いたばかりの事務所を閉めての研修ですが、きっと全国によい仲間ができる事でしょう。


    大阪司法書士会のソフトボール 大会で突き指をして
    箸をうまく使えない東田さん

    第1日 開講式 オリエンテーション
    第2日 司法書士の職責と倫理 司法書士の歴史 不動産登記制度の理念と司法書士
    第3日 不動産登記執務概論 民事訴訟の実務(1)
    第4日 紛争解決手続と司法書士の役割 民事訴訟の実務(2) グループ討論
    第5日 民事訴訟の実務(3) 民事訴訟の実務(4)
    第6日 民事保全の実務 民事執行の実務 家事審判の実務
    第7日 選択科目 (1)消費者問題と弁護士
    (2)納税者の権利保護と税理士 
    (3) 企業活動と法務部
    憲法(基本的人権) 修講式

  • 1996.08.20

    表参道通信その 2 暑気ばらい

    表参道通信

    暑気ばらい 7月29日

    いつもお世話になっています、THK株式会社総務部有志 様と、青山骨董通りにある「むつごろう」にて暑気ばらいをしました。
    今年入社のフレッシュマン、フレッシュウーマンはほんとに元気!
    超氷河期といわれた就職戦線を勝ち抜いてきただけあるようです。
    2次会のカラオケでも、それぞれの持ち味を生かした選曲で、皆さん聞かせてくれました。
    (プロみたい!)
    人事部の選考基準が見えたような気がします。
    新曲の練習に行きましょうか。 伊藤さん!西巻さん!

     

    技術者の駈け込み寺 THK株式会社

    THK株式会社本社は、目蒲線沿い、不動前駅徒歩2分の所にあります。
    8階建てのビルの1階ワンフロアー全部がショールームになっています。
    そこには同社の製品群がずらりと展示されています。銀色に光った部品や機械で、門外漢の私には、それは映画「ターミネーター 2」で、シュワちゃんが腕の筋肉を剥いて見せた、あの機械の腕のような感じがします。
    その印象は、それほど外れてはいないようです。
    同社開発の「直道システム」は人間の手と同じように動く機械を作るシステムだそうです。
    中のミーティングルームには、何か真剣に議論している人がいつもいます。真剣に部品や機械を見ている人もいます。素人には分かりませんが、それが何か分かっている人にとって、宝の山に見えるとの事。
    THK株式会社は別名「技術者の駈け込み寺」といわれるそうです。

    THK株式会社 会社概要 (会社案内より)

    所在地郵便番号141東京都品川区西五反田3―11―6
    電話03-5434-0300
    設 立昭和46年4月
    資本金192億444万円
    代表者代表取締役 寺町 博 氏
    事業目的

    1. 各種軸受及び機械要素の製造、販売
    2. 工作機械及びその部品の製造、販売
    3. 自動車部品、自転車部品及び輸送用機関部品の製造、販売
    4. 産業用ロボット及びその関連部品の製造、販売
    5. 計測制御機器部品、電気、電子応用機器部品及びこれらに関連する機器部品の製造、販売
    6. 油圧、空圧機器及びこれらに関連する機器の製造、販売
    7. 前各号に付帯関連する一切の業務