• 2004.02.24

    表参道通信その48 いつの間にかサロンの激戦区。

    表参道通信

     表参道は昔からブティックの激戦区、そして美容院の密集地、そしていつの間にかサロンの激戦区と化しているようです。

    海外旅行に行くと、ホテルのサロンに行ってマッサージやエステ、垢すりなんかをしてもらっていました。海外のリゾートホテルには決まってそういうサロンがあるし、中にはプールサイドにマッサージ師がいて木陰でマッサージをしてもらえる所もあります。求めるものは体のメンテナンスと非日常ですが、何より日本より料金が安いのが嬉しいところ。

    でも、まとまった休みと旅行費用がなくても気軽に体と気持ちのメンテナンスの出来るサロンは無いかと思っていたら、出来ていました。表参道は今やサロンの激戦区です。

    そこで、私の体験したサロンを2つご紹介。

    生活の木
    アーユルヴェーダサロン「AYUSHA」
    東京都渋谷区神宮前6-3-8 
    アーユルヴェーダサロン専用電話:03-3409-1807
    http://www.treeoflife.co.jp/

    「非日常体験」

    女性なら誰でも知っているあのハーブの「生活の木」が原宿表参道店の4階にアーユルヴェーダサロン「AYUSHA」を開きました。2004年2月7日にグランドオープンしたばかりのお店の4階にエレベーターで降りるとそこはもう海外リゾートホテルのサロンです。

    受付で詳細なアンケートに答えるとその日の自分の体調のタイプを決めてくれます。裸にワードローブを羽織って、最初の部屋に入ります。木の台にうつぶせになるとスリランカ人のお姉さんが力強くマッサージをしてくれます。生命力のある手の暖かさが全身に伝わってきます。「そんな所まで・・、あらら、そんな所まで・・」と思っているうちに顔から頭から全身のマッサージが終わり、仰向けになった額に細い水を静かに静かにかけられます。シーロダーラというらしく、しばらくそうやっていると外界との境目が無くなるような不思議な感覚になってきます。

    それが終わるとまたワードローブを羽織って隣の部屋に。そこには木製のかまぼこ形のスチームバスがあります。ごっつい作りで、スリランカ人のお姉さんがうんしょとふたを開けると木の格子の間から湯気が立ちます。そこに横たわると蓋が閉められ、ちょうど板かまぼこのかまぼこと板の間に挟まれて、横から頭を出している形になります。首の周りにタオルをかけられると密閉されて、じんわり汗が出てきます。

    窓からは表参道の欅が見えていて、あの表参道交差点すぐ近くの4階にこうやって裸で寝ているという優越感。その後、煮出した麦茶みたいなハーバルバスに浸かり、表参道の欅の上の空なんぞ眺めながらぼーんやりします。極上の時間。その後、シャワールームでシャワーを浴び、最後に渋谷の夜景が見えるティールームでその日の体調にあわせて入れてくれたハーブティーをいただきます。海外にあるサロンをそのまま持ってきた感じ。表参道にいながら極上の非日常を味わえます。

    private villa salonGALLERIA
    東京都港区南青山4-24-4TKハウスB1
    TEL:03-5469-0900 / E-mail:salon@galleria-web.com
    http://www.galleria-web.com/salon/disp_1.html

    「気持ち良い!ホットストーンセラピー」

    根津美術館の横、住宅街を進むとそれはあります。小さなサロン。アットホーム。

    しょうがと蜂蜜のお茶をいただきながら、簡単なアンケートに答えます。裸になって、顔の当たる部分がくりぬかれた台にうつ伏せに寝ます。その穴から下を見るとお花が活けてあるのが見えます。台は電熱で温めてあってあったか。

    温めた黒い玄武岩を背中の一点に乗せられると、昆虫の標本になったような気持ちがします。押さえつけられているのだけれど、重みが心地よい。丸い玄武岩が体の上を滑ると熱と重みで心地よい刺激。α波出っぱなし。半覚醒状態。意識は起きているのに、自分の寝息が聞こえる。遠い世界で、背中や腕や足を石でマッサージされます。髪の毛を引っ張られるのも気持ちよい。その後、仰向けになって背中に暖かい石を入れられて寝ます。両方の足の指と指の間全部に小さな暖かい石を挟まれます。体験した事の無い気持ち良さ。

    寒い今の季節も良いけれど、冷房に負けてしまう夏はもっと良いかも。熱いタオルで体を拭いて、ふらふらと現実に引き戻されます。お茶を頂いたら新陳代謝が良くなっているのか、顔にふわーと血が巡るのが分ります。さっぱり、すっきり風呂上り状態でサロンを出ました。

    こういうサロンはすっぽんぽんでお任せ状態になるので、最初はどうしても緊張しがち。何度か通って、気心がしれるともっともっとリラックスして、ますます究極のリラクゼーションになると思います。