• 2001.09.05

    表参道通信その41 今年の夏

    表参道通信

    沖縄 川平湾 グアム マンギラオゴルフクラブ
    海越えのコース

     暑い暑い夏でした。今年の東京は特に。
    何もしないのにブアーっと噴き出す汗。ガーンと照らす太陽。天気予報で37℃というのは都心では40℃とか45℃とかになる場所もあるのではないでしょうか?
    7月にこれでは8月はどうなるの?と思っていたら、8月になってからは35℃を越える日もそんなに無く、そうなると「結構、涼しいじゃない。」と思えたりして…。人間の「慣れ」ってすごい。

     今年の夏は7月に集約されましたね。女性経営者の会「ドンネレベレ」の旅行会(http://www.donne.gr.jp/2001.htm)で沖縄に行きましたし、羽田発直行便に乗って3連休を利用してグアムにも行きました。どこから帰ってきても東京が一番暑かった…。

     思いたくはないけど、7月に夏を満喫しすぎたのか8月のお盆休みには右足の親指を骨折しました。お盆休み初日、おトイレの換気扇の掃除をしてとっても綺麗になって、うれしくて「よーし、今度はお風呂場の換気扇の掃除だ!」とカラの浴槽の上に乗った、あーその時に、私の夏は終わったんです。両方の足が浴槽の両端に乗った、換気扇は目の前だ、と思った瞬間、私を乗せた浴槽がなんと倒れたんです!

     どうやって着地したのかは覚えていません。でも風呂場に立っていました。浴槽を元に戻して、ふらふらとリビングに戻ります。声も出ません。ソファに座ってサイドテーブルに足をのせて、見ました。右足親指に心臓があるみたいです。ドックンドックンしています。ズキンズキンします。左足と右足踵で薬箱を取りに行き、湿布をなんとか取り出し鋏で切って右足の親指周辺に巻きました。サイドテーブルにのっている右足をぼんやり眺めて、しばらくそのまま放心状態です。湿布の中でぐんぐんと右足親指が腫れていくのが分ります。病院に行きたくても歩けません。「今日行けないと、明日は日曜日で病院はお休み。その後はお盆でずっとお休みだー。」信じられないくらいにものすごく痛かったけど、湿布をしていれば治ると思っていました。

     次の日には箱根に車で行きました。湿布をした足が普通の靴では入らず、サンダルです。箱根小脇園で足を引きずり引きずりお風呂めぐりです。湯治のつもりでした。檜の湯船に右足を出してみると、親指の皮膚がぱんぱんに張って色は茄子のようです。踏まれたりぶつけたりするのが怖いので、人の込み合っている所は避けてかなり神経を使いました。

     その次の日はゴルフです。腫れ上がった親指がゴルフシューズに入らず、やめました。ものすごく暑い日のゴルフでは、「こんなに暑い日にゴルフなんかしていないで、一度で良いからクラブハウスで涼しい顔でのんびりしていたい。」と思った事もあったので、せっかくの機会だからのーんびりすることにしました。ゴルフをするためにわざわざとったお休みだったのにクラブライフを満喫してしまいました。

     お盆休みがあけて、念のため病院に行ってレントゲンを撮ると、「骨折ですね。」骨と骨をつなげている靭帯が骨を削る形で剥がれているそうです。右足親指の骨の横に小さな白い骨が浮いて見えます。ギブスをされました。

     ギブスをされて分りました。親指が曲がるからこそ歩けるんです。右足の親指が柔らかく曲がるから、左足が前に1歩出るのです。そこを固定されるとスムーズには足が運べなくて、ぱったんぱったんという感じで歩くことになります。そのうち、変な姿勢で歩くものだから腰か痛くなったり、ふくらはぎが筋肉痛になったり他のところが痛み出しました。そのうえ、あまり歩けないものだから運動不足で体脂肪が増えてくる!

     今日、9月5日に一応ギブスが取れましたが、まだテーピングで押さえています。
    今回のことで分ったことが二つ。

     まず、
    「人間の体には無駄なものは無い。全てのバランスで動いている。」
    もう一つ。
    「右足にギブスをしているくらいでは、電車で席は譲ってもらえない。」