表参道通信その36 今、会社がダイナミック

表参道通信

 この表参道通信の更新がちょっと途絶えました。
まず、その言い訳をさせていただきますと、忙しかったんです。おかげさまで。今年に入って会社の登記が増えました。

 今まで会社の登記というのは会社設立の登記をして、株式会社であれば1年目に役員変更、そして2年毎の役員変更と長いお付き合いにはなりますが、それほど密度の濃いものではありませんでした。それが今、設立、役員変更、増資、ストックオプション、ワラント債発行や、本店移転等々、なんでもありの状態です。ここ渋谷区がいわゆるビットバレーと呼ばれ、インターネット関係の会社が多数集まっているし、起業を目指す人も多くなってきたし、それに投資したい人もいるし、と会社がダイナミックに動いています。

 このホームページを立ち上げた1996年頃にはインターネットやホームページ、メールの話をしても、どうも話が通らない雰囲気でした。ホームページをコピーして配ったりしましたが、突拍子もない質問をされることも多く、話題作りにもならない状態でした。それが、去年あたりからこのホームページに対する反響が急に増えたような感じがしてきていました。名刺にホームページやメールのアドレスが入っているのが普通になってきました。テレビCMや電車の吊公告にもいわゆるドットコム会社のものが増えました。

そして渋谷のインターネット関連企業の集積、大企業崩壊による起業の増加、銀行が融資を抑制しているのに対して、会社側の資金調達方法が変わってきたこと。そういう個々の事実を見ていて、インターネット関連企業やその他の会社や企業家の「何か」が変わってきていることの予感がしていました。

それで渋谷の「ビットバレー」に出席したり(あの六本木ベルファーレで、2000人以上の出席者と一緒に孫正義氏を迎えたあの場所にもいたんですよ。)東証マザーズ主催の、会社を店頭公開したい人向けのセミナーに出席したりもしていました。どれもすごい熱気で、今までにない「何か」が始まりそうな気配がますますしていました。

 それが現実になって、今、会社が動いています。会社が動くと登記の申請があります。そのダイナミックな動きに法律もついていけなくなり、会社法の改正も今までになく頻繁に行われそうです。勉強しなければならないことがたくさんあります。2年で店頭公開なんて今までは考えられなかったことで、まるでワンダーランドです。実に面白くなってきています。

 好きなこと、面白いことを最優先にしている私としては、だからこの「表参道通信」も放りっぱなしになりました。いつも楽しみにしてくださっている皆さん!
ごめんなさい。