おいしい話7
正真正銘 天然温泉
大江戸東山温泉

東京都目黒区東山三丁目1番6号
TEL03−3712−0356

東急新玉川線渋谷駅より1つ目、池尻大橋駅東口徒歩2分

 

東京、目黒区大橋で温泉三昧。
 1月15日の大雪の日、かねてからねらっていた大江戸東山温泉に行ってきました。
実は、暮れの忘年会は温泉に浸かってやりたいと私は『大江戸東山温泉コース』を強く推したのですが、「スッピンの顔が恐い。」とか、「風呂に入ったら帰りたくなくなる。」とか、評判が今一歩で、忘年会は『東京湾周遊豪華クルーザーコース』になってしまったのでした。幹事の私が当の東山温泉に下見をしに行く暇が無かったというのが一番の敗因ですが。
 で、雪でなーんにもすることがないので、ずぶずぶと雪をかき分け行ってきました。

  一番楽しみにしていた露天風呂は、屋上にあります。屋上に続く階段は角に雪が積もっていて、そこからもう雪が降っています。大きく息を吸い、歯を食いしばり、すっぽんぽんで階段を駆け上がり6畳くらいの広さの湯船に飛び込みます。タオルを持って行かなかったのは失敗でした。白い雪の舞う中での情緒ある露天風呂三昧を夢見た私の頭に、ボタボタと水気の多い雪が降りしきります。髪の毛が濡れるのは許せるのですが、滴が顔を伝うのが気持ち悪い。それでも、湯船の脇に積もっている雪でちっちゃな雪だるまを作りました。囲った壁の隙間から真っ白になった家やビルが見えます。空を見上げると灰色の空から大きな雪が無数に落ちてきます。水気が多いので一直線です。たちまち顔がぐしょぐしょに濡れて、目も開けていられません。下に戻りたくても寒くてお湯から出る事が出来ません。携帯電話の充電をするみたいにしばらく湯に浸かって、意を決して、またすっぽんぽんで階段を駆け降りました。
 さすがにこんな町中の温泉なので、何もかもコンパクトです。ミストサウナは椅子が2つ。サウナ風呂は6人も入ったら人の熱気に当たりそうです。それでも、打たせ湯や寝湯や歩行湯まであります。もちろん、全部試してみました。
 お湯はしょっぱくて目に入るとしみります。茶色く濁ったお湯と、ちょっと鼻につく匂いが本物の風情です。


 2階は、喫茶室、お食事処、憩い処、マッサージ室です。
お食事処で早速ビール!を注文しました。やっぱり、次回の宴会の下見という大きな使命を帯びてこの雪の中を来たからには、その辺の味見をしなければ帰れません。絶対!
つけたしに枝豆が出て、それをつまみながら乾杯!イヤー良いお休みだ。昼間っからビール。サウナで耐えに耐えた作戦があたってビールが美味い。
 4人くらい座れる御膳が6つ。周りを見ると、男性はほとんど甚平のようなものを着て、首にタオルを巻き、飲んだらまたお風呂に入って、お風呂から出たらまた飲んでというお休みをいつもここでしてるんだぞ。という雰囲気です。
 頼んだ春巻と、ソーセージの盛り合わせをつつきながら一番奥のテーブルを見ると、おそろいの甚平姿で首にタオルを巻いた5人の男性がお膳を囲み生ビール片手に盛り上がっています。こんな雪の日にわがままな上司の号令で集まったのかしらと思っていたら、なんと、会議をしているのでした。
 よく見ると、手前の男性の脇には書類かばんがあります。何か、資料をめくりめくり説明してる人もいます。携帯電話で明日の打合せをし始めました。あの雰囲気ではかなり忌憚の無い意見が飛び交う事でしょう。壁にもたれて膝を折って座っている若い男性のむきだしの脛には全然合わないけれど。
 仕事上の打合せをする気にはならないけれど、何かの会合の幹事会なんかは良いかもしれません。

 外の雪の状況を見る為に憩い処の方に行って見ると驚きました。長椅子にはトドのごとく何人かが横になってくつろいでいます。喫茶室ではおばちゃんがみつまめを食べています。マッサージ室でも3人くらいが寝台の上でもまれています。自分の事は棚に上げて、「こーんな日に来る人もいるんだー。」こんな日だから良い具合に空いていて、普通の日はかなり混んでいるのかもしれません。

素顔を見せられる仲の人とだらだらと過ごしたい時にお薦め。

1998年2月3日発信


おいしい話 home